早くも追い込まれた状況に「勝利だけを考えて臨みたい」
浦和の2列目右のポジション関しては、キャプテン・関根貴大がいて、スコルジャ監督の信頼が厚い大久保智明も控えている。場合によってはサヴィオや原口元気もここでプレーできる。
タレントのひしめく大激戦区で金子が唯一無二の存在に君臨しようと思うなら、もっともっとゴールに直結する活躍が必要不可欠だ。その一端を今回、披露したのは、今後のインテル戦、モンテレイ戦に向けて前向きな要素。彼はこれを糧に力強く前進していくしかないだろう。
「本当に次、負けたら予選突破が難しくなってしまう。それは全員が分かっていること。だからこそ、自分たちの全てを出して、勝利だけを考えて臨みたいと思っています」
こう語り、巻き返しを誓った金子。彼が次戦に引き続きスタメン出場するかどうかはまだ分からないが、次こそは勝利につながる大仕事を見せてほしいところ。欧州でタフに戦ってきた貴重な国際経験値を生かし、勇敢さを示すのは今しかない。
(取材・文:元川悦子)
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