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スタジアムの持つパワーは単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、収容人数、アクセス、座席の多様さ、チケット価格(大人・一般のみ)、所在地人口の5つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブのスタジアムはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
20位:金沢ゴーゴーカレースタジアム(177)
使用クラブ:ツエーゲン金沢
収容人数:1万728人(48位)
最寄り駅からの距離:1.6km(26位タイ)
座席種類数:26(2位)
最安チケット価格:2,200円(27位タイ)
所在地人口:45万3,584人(25位)
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ツエーゲン金沢の本拠地「金沢ゴーゴーカレースタジアム(ゴースタ)」は、北陸随一の専用スタジアムとして存在感を放ち、スタジアムパワーランキングではJリーグ全体で20位にランクインした。
石川県金沢市に位置するゴースタは、2024年2月に開場したばかりの最新スタジアム。収容人数は1万728人(48位)と比較的小規模だが、これは戦略的な設計であり、将来的にはJ1基準である1万5,000人規模への拡張も可能な構造となっている。
2025シーズンは、ゴールデンウィークに開催されたギラヴァンツ北九州戦で8,463人を動員。1試合平均では5,410人と、現時点での集客規模を考慮すれば、現行キャパシティは適切な設定といえる。
注目すべきは、観戦体験の「質」を重視したスタジアム設計だ。小ぶりなサイズながら、座席の種類数は「26」とJリーグ全体でも2位の多さを誇る。プレミアムラウンジやテーブルシート、ソファシート、畳シートなど、ユニークかつ多様な観戦スタイルが用意されており、リピーターの獲得につなげている。
最安チケット価格は2,200円(27位)とリーズナブルで、初めての観戦者でも足を運びやすい。こうした価格設定からは、“まずは来てもらい、質で勝負する”というクラブの明確な姿勢が読み取れる。
現在、ツエーゲン金沢はJ3で13位に位置している。スタジアムの魅力はリーグ屈指のレベルにあるだけに、あとは結果を伴わせ、多くの人に一度足を運んでもらえれば、その魅力に気づくファンは着実に増えていくだろう。
