23位:県立カシマサッカースタジアム(169)
使用クラブ:鹿島アントラーズ
収容人数:3万9,095人(8位)
最寄り駅からの距離:0.03km(1位)
座席種類数:17(15位タイ)
最安チケット価格:3,100円(55位)
所在地人口:6万4,681人(57位)
鹿島アントラーズの本拠地「県立カシマサッカースタジアム」は、日本を代表するサッカー専用スタジアムのひとつであり、パワーランキングでは23位にランクインした。
最大の特徴は、最寄り駅からのアクセス距離だ。試合開催日にのみ停車するJR東日本・鹿島線「鹿島サッカースタジアム駅」の目の前に位置しており、「最寄り駅からの距離」の項目ではJリーグ全60クラブ中、堂々の1位となっている。
とはいえ、「最寄り」と見なされる同駅に辿り着くのは困難で、通過する鹿島臨海鉄道の運行本数は十分とは言えず、地域における交通の要衝・鹿島神宮駅に接続するJR鹿島線も1時間に1本程度しか電車が走っていない。遠方、とりわけ都内からスタジアムを訪れる場合は、東京駅から出る高速バスを利用するほうが計画を立てやすい可能性もある。
また、鹿嶋市の人口は6万4,681人で全体57位と少なく、地元のみでの集客には限界がある。そのため、駅直結の立地や約4,000台分の民間駐車場は、県外や近隣都市からの来場者を支える基盤となっている。
スタジアム自体もスケールが大きく、収容人数は3万9,095人(全体8位)。座席種類は「17」とまずまずのバリエーションを有し、ソファ席やファミリー席、ペア席など、幅広いニーズに応える構成となっている。1試合平均2万5,000人超の動員を誇る国内屈指の人気クラブにふさわしい、快適な観戦環境が整えられていると言えるだろう。
チケットの最安価格は3,100円で全体55位と高額だが、集客力を考えれば妥当な水準といえる。
小さな街にある巨大スタジアムは、本来観客を集めるのが難しい。しかし、名門・鹿島アントラーズが築いた歴史と実績が、ここを“聖地”に変えてきた。2024年7月1日からは命名権契約により「メルカリスタジアム(メルスタ)」へと改称されるが、歩んできた物語に変わりはない。
