22位:えがお健康スタジアム(171)
使用クラブ:ロアッソ熊本
収容人数:3万275人(11位)
最寄り駅からの距離:3.3km(40位タイ)
座席種類数:8(41位タイ)
最安チケット価格:2,200円(27位タイ)
所在地人口:73万7,409人(15位)
ロアッソ熊本の本拠地「えがお健康スタジアム(えがおスタ)」は、熊本市郊外に位置する多目的スタジアムで、スタジアムパワーランキングでは22位にランクインした。
最大の強みは、3万275人というJリーグでも11番目の収容人数を誇るスタジアムの規模。J2に限ればキャパシティ3位の“大箱”で、大規模イベントにも対応できるポテンシャルを備えている。
一方で、熊本県の総合運動公園内にある競技場を、ロアッソ熊本がホームスタジアムとして使用しているという側面が強く、サッカー専用として設計されているわけではないため、ピッチとスタンドの距離がやや遠く、臨場感に欠ける面も否めない。2025シーズン前半戦の1試合平均動員は5,572人にとどまり、空席が目立つ状況だ。
アクセス面の課題も大きい。最寄りのJR豊肥本線・光の森駅からスタジアムまでは約3.3kmと距離があり、公共交通機関だけでの移動はやや不便。シャトルバスや自家用車での来場が前提となるため、遠方からの来場者にはハードルが高い。
座席種類は「8」と少なめで、バリエーションに乏しい点も弱点のひとつ。ただし、最安チケット価格は2,200円(全体27位タイ)と抑えられており、ライト層にとっても観戦しやすい価格設定だ。
熊本市は人口約74万人(全体15位)を擁する地方都市で、集客ポテンシャルは高い。ただし、スタジアムは市の東端に位置し、中心部の熊本駅からは車で約40分を要する。
今後、アクセス改善や観戦環境の充実が、スタジアムの魅力をより引き出すカギとなりそうだ。
