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コラム 5か月前

「解決策はある」浦和レッズには甘さがあった。ホイブラーテンが語る守備の問題「これを見つめ直して…」【現地取材コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

チームとしてどうやって堅さを引き出すのかという問題

 ホイブラーテンは「もちろんサッカーで失点をするときは様々なディテールの部分で、いろんなアクションが起きて起こってしまうものなので。そこは我々もしっかりと持ち帰って、そこのところを突き詰めていかなきゃいけませんね。とにかく、もっと堅くいるべき」と問題点を語る。

 センターバック(CB)のホイブラーテンと“相棒”のダニーロ・ボザのところでは相手FWのヘルマン・ベルテラメとホセ・アルバラドに対して、ボックス内ではほぼ仕事をさせていなかった。

 だからこそ1失点目にしても、メキシコ代表FWヘスス・コロナに同じく無回転で決められた3失点目も、個人のCBとしてやれることは限られる中で、どう全体としての堅さを引き出すのかという問題があるだろう。

 後半に向けては「もう少し全体を整えてオーガナイズしながら、あまり相手に引っ張られて間延びをしないように、お互いの距離感をキープしよう」という戦い方を共有したという。そこは戦術的なことというより、1つ1つをタイトに厳しく行くという意識の徹底だったのだろう。

 ホイブラーテンは2023年に、母国ノルウェーのボデ・グリムトから浦和に加入して3年目。2023年のFIFAクラブワールドカップ(CWC)も経験しており、現在はチームの副キャプテンとして、関根貴大がピッチに立たない試合はゲームキャプテンを任されている。

 一人のCBとしてではなく、ディフェンスリーダーとして守備的なオーガナイズに責任感を持っている。今回もCBの対応以前のところで、甘さが出る形で決められてしまったが、少しでも隙を与えれば決められてしまうということを思い知らされた。

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