「言い訳はもうできません」ホイブラーテンはこの経験にどう向き合うのか
「自分たちが思ってるような堅さ、ソリッドさは表現できなかった。9失点というのはもちろん突破には繋がりません。やはり持ち帰って、しっかりと整える必要があります。このレベルで制裁を受けてしまったので、言い訳はもうできませんね。非常に残念な大会になりました」
そう振り返るホイブラーテンは「本当に3連敗をうまくモチベーションに変えたい。我々には野心があるので、自分たちを信じていかなきゃいけません」と語るが、まずはJリーグでパフォーマンスを上げていく必要がある。
ここから日本に戻って、Jリーグの戦いをやっていくことになるが、世界の戦いで体験できたことをいかにJリーグで出して、良い意味で日常にしていけるか。Jリーグの環境では、モンテレイ戦のような理不尽な形での失点はおそらく無いが、そうしたことも想定しながら、結果にも向き合っていくことになる。
「これを見つめ直して、自分たちで成長して、進化して、残りのシーズンはこれをモチベーションに変えて戦っていかなければ」とホイブラーテン。
最初はアレクサンダー・ショルツの相棒のような立場だったが、30歳となった現在はチームを引っ張り、支えるという意識が非常に強くなっている。
浦和がここからAFCチャンピオンズリーグエリートの権利を獲得し、その大会で優勝し、2029年のCWCに出場時に、ホイブラーテンは34歳になっている。道のりは長いが、基準をできるだけ高くしながら、この舞台に再び辿り着くために進んでいかなければいけない。
(取材・文:河治良幸)
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