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Jリーグ 5か月前

「怒鳴ってください」アルビレックス新潟の方向性は明確になった。降格圏、監督交代。堀米悠斗はそれでも前を向く【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

堀米悠斗が本間勲コーチから掛けられた言葉「いまのアルビのスタイルじゃないか」

「アルビがどのようにJリーグを戦ってきたのか、といった伝統をしっかりと伝えてくれた。アルビがもともともっていた最後まであきらめない姿勢や泥臭く戦う姿勢を、アルビに長く関わってきたイリさんが言ったのはすごく説得力があった。あらためて気づかされた部分でもあったので、まずはそこを表現しようと」

 メンタル面で原点へ回帰するとともに、戦術面でも決意を新たにした。堀米が新潟の一員になった2017シーズンをもって引退した“ミスター・アルビレックス”で、新潟のサッカースクールコーチや強化部スカウト担当などをへて、入江監督の就任とともにコーチに就任した本間勲氏からかけられた言葉を堀米が明かす。

「今日の試合をスタンドで上から見ていたので、どのような印象ですか、と聞いたら『後半の戦い方、ゴールに向かう姿勢というものが、いまのアルビのスタイルじゃないか』と。さらに『最初は硬さというか、失点したくないばかりに安パイにボールを保持する姿勢が強かったけど、2点を取られて開き直り、ゴールに向かい始めたところで自分たちのよさが出た。怖がらずにやっていこう』と」

 J2降格を喫した2017シーズンに所属していた選手で、今シーズンも新潟でプレーしているのは堀米だけになった。それまでの歴史を引き継ぎ、さらにアルベル監督や松橋力蔵監督(現・FC東京)のもとでスタイルが確立された歴史をも知る存在として、自らが果たす役割を誰よりも堀米が理解している。

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