J2降格を経験した堀米悠斗だからこそ「このスタイルを手にするまで…」
「J1に残すのがすべてだと思っている。J2へ降格してからこのスタイルを手にするまで3、4年もかかって、ようやくアルビはしっかりとボールを保持する、ビルドアップから逃げないチームだと見られるようになった。その意味でもそこから逃げるようなチームであってはいけないし、プレッシャーがかかるとなかなかゴール前でつなぐのは怖いところではあるけど、そこに挑んで乗り越えていきたい」
相手に不用意なファウルを与えた前半にセットプレーから2失点を喫し、後半アディショナルタイムにもカウンターから3点目を奪われた。直後にMF奥村仁が1点を返すも、1-3で敗れて10敗目を喫した90分間で、キックオフ直前に稲村と話した、お互いに集中力を欠くような場面は訪れなかった。
特にシュート数で8対2と上回り、決定機も数多く作った後半の戦いに手応えをつかんだからか。堀米は「落ち込むにしては、ちょっともったいない一戦だったので」と前を向きながらこう続けた。
「試合後には今日の夜の過ごし方を含めて『次の試合へ向けて、しっかりと切り替えよう』とみんなに伝えた。いつもは『切り替えよう』という言葉は言わないけど、次のホームでの戦いに関しては『今回もいいゲームだったね』では意味がないので。自分たちが結果を示して、みんなで上を向きたい」
平日のナイトゲームにもかかわらず敵地のゴール裏をオレンジ色で染め、試合後には拍手とエールで選手たちを鼓舞したファン・サポーターに応えるために。ホームのデンカビッグスワンスタジアムにFC町田ゼルビアを迎える29日の次節で、新潟は苦境から脱出する第一歩となる新体制での初勝利を目指す。
(取材・文:藤江直人)
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