ファジアーノ岡山 最新ニュース
明治安田J1初挑戦ながら、ここまで10位と健闘しているファジアーノ岡山。敵地で鹿島アントラーズを撃破した試合は記憶に新しい。彼らの戦いぶりを分析していくと、そこにはハードワークを下地とした緻密に練られた戦術的な設計があった。(文:らいかーると)
J1初挑戦で大健闘を続けるファジアーノ岡山

【写真:Getty Images】
今回のお題はファジアーノ岡山だ。J1に初参戦かつ、昇格プレーオフを勝ち抜いてきたチームの過去を眺めてみると、どのチームも苦戦は必至であった。岡山も苦戦をしていることは間違いないが、現時点での順位は、勝ち点30の10位だ。このペースで勝ち点を積み重ねれば、残留は間違いなしという立ち位置になっている。
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さらに、中国ダービーでサンフレッチェ広島を、難攻不落のカシマスタジアムで鹿島アントラーズを倒したことで、J1の道中を楽しんでいそうな岡山の面々。観客動員数もフル・スロットルで、佐藤龍之介がフル代表に呼ばれ、始まった感も満載。そんな岡山のサッカーについて今日は考えていきたい。
岡山といえば、ハードワークが長所となっている。相手陣地からのプレッシングでは【5-2-3】、自陣に撤退したときの配置は【5-4-1】を採用している。プレッシング開始ラインの設定は、相手の狙いやスコアの変化、時間の経過とともに微調整が行われる傾向にある。
そんなの当たり前じゃないか!と言われそうだが、プレッシングの微調整を苦手としているチームは実に多い。プレッシングの多彩さはJ1の中でも高いほうなのではないだろうか。
岡山の守備のルールはマンマークとなっている。特にセントラルハーフ(CH)の立ち位置が岡山のプレッシングの圧を判断するものさしとなっている。
相手のロングボール作戦に備えて、CHはセンターバック(CB)の前でセカンドボール拾う隊と、相手のビルドアップ隊にプレッシングをかけるボールを奪う隊に分かれ、彼らは連動する冷静と情熱の間でプレーしなければならない。CHがどちらのプレーを優先しているかを見れば、岡山のプレッシングの狙いがわかる仕組みになっている。