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「目指すところに向かって」横浜F・マリノスの1勝は大きい。「お互い意地をかけた」横浜ダービーを制す

text by 竹中愛美 photo by 三原充史

横浜F・マリノス 最新ニュース

大島秀夫

【写真:三原充史】

横浜F・マリノス大島秀夫監督が試合を総括

 横浜F・マリノスは7月5日、明治安田J1リーグ第23節で横浜FCと対戦し、0-1で5試合ぶりの勝利をつかんだ。大島秀夫監督は暫定指揮から4試合目での初勝利を挙げた。試合後の監督会見で同じ残留争いをする18位・横浜FCとの負けられない一戦を制した率直な気持ちを述べた。

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「お互い意地をかけた戦いだったし、球際とかやっぱりダービーらしく激しい、難しい試合になったんですけど、本当に粘り強く最後まで選手が戦ったその結果があのPKになったのかなと。しっかりうちのエースが決めてくれて勝ったのは本当素晴らしい勝利だったなと思います」

 試合は同じ街どうしの威信をかけた横浜ダービーらしい激しい展開だった。試合前には発煙筒の使用・花火・横浜FCサポーターへの挑発行為などの禁止されている行為で、マリノスサポーターの入場ゲートの開門が遅れるなど、異様な雰囲気すらあった。

 それでもサポーターの大声援を受け、78分にアンデルソン・ロペスがPKで決めた1点を最後まで全員で守り抜いた。

 6月19日にパトリック・キスノーボ監督の解任を受け、暫定指揮から監督に昇格後はじめての勝利となったが、「正直もう個人の感情とかより本当に勝ち点3が欲しい状況なので、勝ち点3が取れてほっとしてます。選手が最後まで戦い切れたものですし、チームが一丸となって、ファン・サポーターみんなが一緒になってしっかり戦えたことがよかったです」と自分のことよりもチーム全員でつかんだ勝利を喜んだ。

 リーグはこのあとおよそ2週間の中断期間を挟む。依然最下位は変わらないが、残留圏内の17位・湘南ベルマーレとの勝ち点差は5に縮まった。横浜ダービーを制した1勝がもたらすものは大きい。

「まず1勝というのはチームにとって大きい力になると思います。これからはより自分たちが目指すべきところに向かって精度を上げていく、もう本当そこに尽きるかなと思います」とJ1残留へ着実に歩みを進めていく。
 
(取材・文:竹中愛美)

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