19位:奈良クラブ
本拠地:ロートフィールド奈良
収容可能人数:5,369人
2024シーズン1試合平均:1,879人
2025シーズン1試合平均:1,785人
前年比:-5.0%
奈良クラブの2025シーズンにおける1試合平均観客数は1,785人で、前年比5.0%の減少となった。
一見すると減少幅は大きく見えるが、実際の減少数は94人と小さい。とはいえ、Jリーグ全体の中でも集客力の低さは依然として課題であり、まずは基礎的な動員数の底上げが求められる。
その中で明るい材料となっているのが、今シーズンのチーム成績だ。2024シーズンはJ3で17位に沈んだ奈良だが、今シーズンはここまで6位と上位に食い込んでおり、とりわけホームでは7勝3分け1敗と安定感を見せている。この好調ぶりは、ファンの満足度や評価にもつながっているだろう。
今後の注目カードとしては、9月末に予定されているFC大阪との「生駒山ダービー」が挙げられる。昨シーズン、このカードでは3,951人を動員し、奈良にとって最多動員試合となった。FC大阪は現在J3で首位を走っており、昇格争いを左右する一戦になる可能性もある。注目度が高まる中で、集客面でも大きな成果が期待される。
奈良は元々の平均動員数が低いため、1試合の“ビッグゲーム”が年間平均に大きく影響する傾向がある。上位争いを演じる今シーズンは、新しいファンを呼び込む絶好のチャンスだ。後半戦に向けて、チームの勢いとともに動員数を押し上げていきたい。
