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Jリーグ 5か月前

注目度が低下…? Jリーグ、入場者数の上昇率ワーストランキング11〜15位。昨季より観客が減っているのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

14位:FC琉球

FC琉球
【写真:Getty Images】

本拠地:沖縄県総合運動公園陸上競技場
収容可能人数:1万189人
2024シーズン1試合平均:3,007人
2025シーズン1試合平均:2,745人
前年比:-8.7%

 FC琉球は2025シーズン、J3で1試合平均2,745人の観客を動員しており、前年から8.7%の減少となっている。

 ここまでの最多動員は、ホーム開幕戦・FC大阪戦の4,033人。その後は3,000人台が1試合、それ以外はすべて2,000人台にとどまっており、目立って観客を集めた試合はない。

 昨シーズンの最終順位は14位、今シーズンは第19節終了時点で17位と下位に沈んでおり、スタンドの熱気もやや落ち着いている。

 観客減少の一因は、目立った大入り試合がないことだろう。2024シーズンは第26節・ガイナーレ鳥取戦で「全島サッカー祭り」と題したイベントを開催。花火やベースボールシャツの配布なども行い、8,755人を動員した。今シーズンは、そうした爆発的な集客につながる施策がまだ見られない。

 一方で、今シーズンはここまで1試合も2,000人を下回っておらず、クラブ規模を考えれば安定した動員を維持している。固定ファンの存在がしっかりと根付いていることを示す数字ともいえる。

 Jリーグで最南端のクラブである琉球は、地理的制約からアウェイサポーターの集客が難しく、地元からの動員に依存する傾向が強い。そのため、地域密着型の施策と安定客の確保が重要となる。

 チームは現在、得点数16でリーグワーストに近い成績。ホームに限定すると、わずか7得点にとどまり、ファンの前でゴールが奪えない試合が続いている。こうした内容面の改善も、観客動員回復の鍵となりそうだ。

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