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Jリーグ 5か月前

注目度が低下…? Jリーグ、入場者数の上昇率ワーストランキング11〜15位。昨季より観客が減っているのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

12位:AC長野パルセイロ


【写真:Getty Images】

本拠地:長野Uスタジアム
収容可能人数:1万5,515人
2024シーズン1試合平均:4,158人
2025シーズン1試合平均:3,785人
前年比:-8.97%

 AC長野パルセイロの2025シーズンにおける1試合平均観客数は3,785人。前年比で8.97%の減少となった。

 現在、チームはJ3で16位と下位に沈んでいるが、昨シーズンの最終順位は18位であり、成績に大きな差はない。それでも観客数が減少している背景には、いくつかの要因が考えられる。

 最大の要因は、「信州ダービー」がまだ開催されていないことだ。ライバル・松本山雅FCとの一戦は毎年注目を集めており、昨シーズンは1万1,965人を動員して年間最多を記録。この1試合が平均観客数を大きく押し上げた。

 今シーズンの信州ダービーは7月19日に予定されており、例年通りの盛り上がりが期待される。この試合で再び強い印象を残せれば、平均観客数の回復にもつながるはずだ。

 長野は2024シーズン、1試合平均観客数が4,000人を超えた。これは2017シーズン以来の快挙。明確な増加傾向に転じた年でもあり、クラブはこれを機に新たなファン層の定着を狙った。

 2025シーズン開幕前には「Orange with YoU」という集客テーマを掲げ、「YoU」はライトサポーターや地域住民を意味すると説明。新たな層へのアプローチを強く意識していることをうかがわせた。

 しかし、“新規層”の継続率はやや低調なままだ。リピーターとして定着させるには、スタジアムでの勝利体験が欠かせない。信州ダービーでの熱戦と順位の上昇を通じて、再びファンの心をつかみたいところだ。

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