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　2025年の明治安田Jリーグは前半戦が終了し、各クラブは後半戦に臨んでいる。スタジアムでは多くの観客が訪れて賑わいを見せており、その中でも突出した「収容率」を記録しているクラブが存在する。今回は、今季前半戦におけるJ1～J3までの各クラブのリーグ戦収容率を計算。スタンドが熱狂に包まれたクラブをランキング形式で紹介する。※入場者数は『Jリーグ公式サイト』を参照。成績およびデータは6月15日時点

4位：いわきFC

本拠地：ハワイアンズスタジアムいわき
収容可能人数：5,066人
平均入場者数：4,251人
収容率：83.9％

　J1クラブを差し置いて2025シーズン前半戦のJリーグ収容率ランキング4位となったのは、J2挑戦が3シーズン目を迎えているいわきFCだ。クラブ予算やスタジアムのキャパシティでいえば“スモールクラブ”の立ち位置となるいわきだが、集客面ではビッグクラブをも凌ぐ数字を残している。

　先に述べたように、本拠地『ハワイアンズスタジアムいわき』の収容可能人数はJクラブの中では小規模枠の「5,066人」。だが、今季前半戦は平均入場者数が「4,251人」を記録し、収容率は「83.9％」とハイアベレージを叩き出している。小さいスタジアムが、むしろサポーターの一体感の醸成に一役買っているのだ。

　現在、いわきは明治安田J2リーグで昇格争いには絡めておらず、決して好成績を収めているわけではない。それでもチケットの「完売」やスタンドの「ほぼ満員」が珍しくないのは、地域密着型のクラブ運営による“応援文化”が根付きつつあるからだろう。

　クラブハウス兼商業施設の『いわきFCパーク』での地域交流、地元旅館や商店街との連係など、街全体でクラブを盛り上げようという機運が感じ取れる。手作りうちわや選手の顔入りタオルなどを持ち込む“アイドルライブ形式”の推し活カルチャーがサポーターの間で広がっているのも、いわきならではの特徴だ。

　コアサポーターだけの閉じられた空間ではなく、新規ファンも入り込みやすいアットホームな雰囲気が溢れているハワスタ。下手にスタジアムのキャパシティを増やしたりせず、授乳室の設置や通信環境改善といった来場者ファーストの姿勢を貫いているのも好感が持てる。

　このまま独自路線を続けていった先には、Jリーグ全クラブ中トップの収容率を記録する日が待っているかもしれない。

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