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サッカークラブがプロリーグを戦う上で最も重要な要素のひとつが、潤沢な資金である。Jリーグの各チームも懐具合と相談しながら、日夜苛烈な競争を生き抜いている。今回は純資産を基準に、その金額が最も低いクラブをランキング形式で紹介する。※売上など金額のソースはJリーグが発表した「クラブ決算一覧」を参照。柏レイソルと湘南ベルマーレは3月決算のため除外。金額で並んだ場合は売上が低い方を上位とする。
20位:FC大阪

【写真:Getty Images】
純資産(2024年度決算):8600万円
売り上げ高:6億5900万円
当期純利益:0万円
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J3で首位争いを繰り広げるFC大阪が、今回の純資産ランキングで20位に入った。2024年度の売上高はクラブ史上最高となる6億5900万円で、J3クラブの中では中規模に位置する。
一方で、当期純利益は「0円」と報告されている。過去2年も100万円前後の小幅な黒字が続いており、費用を厳格にコントロールすることで帳尻を合わせている様子がうかがえる。
売上の増加に伴って、トップチームの人件費も上昇していることから、成績好調の要因として経営上の投資が奏功しているとも考えられる。実際、今シーズンのFC大阪は攻守に安定感があり、J2昇格を視野に入れる戦いぶりを見せている。今季から主力としてチームで戦うMFの川上竜や佐藤諒らは、今年1月に完全移籍で加入した。
FC大阪をめぐっては、本拠地「東大阪市花園ラグビー場」の改修計画も注目を集めている。6月には東大阪市との協定を再締結。今後は約15億円に及ぶ改修費用の工面が焦点となり、クラブの資金力や行政との連携が問われる局面を迎えている。
7月2日には2026シーズンの「J2クラブライセンス」申請書類を提出。近藤祐輔代表取締役社長はクラブ公式サイトで、「東大阪市をはじめ、関係各所の皆さまには多大なるご協力を賜り、心より御礼申し上げます」とコメントしており、地域と一体になってJ2参入を目指す姿勢を強調した。
J3での成績を糧にJ2へ昇格し、さらに売上を伸ばすことができれば、安定的に利益を生み出す未来も見えてくる。とはいえ、現時点では黒字に“踏みとどまっている”段階であり、財務的な余裕はまだ十分とは言えない。