「あの意識はまだ自分には足りない」
「シュートを打とうという意識は多分、モンテレイ戦で教えられたのかなというのは自分の中であるので。もう本当に、パスとかじゃなくて打とうという意識しかなかった。それが良かったのかなという感じです。自分の前からでもロングシュートを打ってくるというあの意識はまだ自分には足りないなと思っていた」
浦和はCWCの3試合目となるモンテレイ戦で0-4の大敗を喫したが、1失点目と3失点目は鮮やかなミドルシュートによるゴールであり、特に1点目はロングシュートと言ってもいいような距離からボランチのネルソン・デオッサに、左足で無回転のスーパーショットを決められた。
「目の前でやられたというのは結構きたので。そういうところを出さないとなという意識です」と安居。今回の安居の場合、距離的にはペナルティエリアの少し手前ではあったが、FC東京の選手がボックス内に5人揃っている状況であっても、迷いなく振り抜くことでブロックを突き破り、相手GKの反応も破ることとなった。
安居はこれまでのキャリアでも何度か、ミドルレンジからインパクトのあるゴールを決めてはいるが、打てそうな状況でシュート以外の選択をするシーンが多く、そうしたゾーンに顔を出すケースも多くはなかった。
シュート力は持っているだけに、観ていてもどかしさを感じさせられることもあったが、今シーズン最初のゴールとともに、ひとつ長いトンネルを抜けたようにも思える。