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【写真:Getty Images】
横浜F・マリノス松原健がおよそ1か月ぶりに戦列復帰
横浜F・マリノスは20日、明治安田J1リーグ第24節で名古屋グランパスと対戦し、3-0で勝利した。今季2度目の2連勝で3か月ぶりに最下位を脱出。この試合でおよそ1か月ぶりに戦列に復帰した松原健が試合後、「自分たちのやりたかったところを出せた」とポジティブに振り返った。
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「入りから見てても躍動感はすごいあったし、自分たちがやりたいことがすごく明確になった入りだと思った」
松原は試合の入りをベンチから冷静に見つめていた。「チーム全体として耐えれるところは耐えたし、相手のミスに助けられた部分ももちろん何個かありますけど、2点目、3点目のところは自分たちがやりたかったところを出せたんじゃないかなという風に思います」と全体的にプラスに捉えているようだった。
松原が挙げた2点目と3点目は、どちらも自分たちの守備から攻撃に転じたものだった。前からプレスをかけ、連動した守備で相手からボールを奪取。そこからゴールにつながっていった。
「あんだけ前がプレッシャーに行ってくれると、後ろはすごく限定されていてやりやすいですし、ラインもしっかり上げやすかったです。そういうのが単発じゃなくて、残りの試合でどんどん続けていければいいなと思います」
松原は後半の62分からピッチに立った。6月25日のFC東京戦で負傷交代したとき以来の出場だった。陣形は4バックから3バックに変更。松原は右センターバックに入り、名古屋の攻撃を耐え抜いた。
「自分たちはサブじゃなくて、ゲームチェンジャーっていう呼び方をしているんですけど、途中交代で入った選手がもう1個ギアをあげていくのが僕らのやり方、強みだと思う」と交代時の役割について切り出すと、こう付け加えた。
「それが今シーズン中々ちょっと出せない部分、トーンダウンしてしまう部分は少なからずあった。しっかり(2週間の中断)期間もあったし、怪我人も戻ってきて、より(監督の)大島(秀夫)さんも誰をどこに使おうかなっていう選択肢が増えた中、良い状態で入れたんじゃないかなと思います」
マリノスはこの中断期間で谷村海那やユーリ・アラウージョ、ディーン・デイビッドら前線の選手を獲得した。そして、松原同様に植中朝日やジェイソン・キニョーネスも怪我から復帰した。
戦力がようやく揃いつつある状況は、マリノスがJ1残留を目指していく中で好材料であることは間違いないだろう。さらに、リーグ戦はここからおよそ3週間の中断期間を挟み、8月は試合感覚が1週ずつ空く。これまでの過密日程からだいぶ緩和されたものになる。
「まだ新しく入ってきた選手がいるので、週1だからこそよりコミュニケーションのところや戦術理解度もチームとしての底上げに繋がるようにみんなでやっていけたらなと思います」
(取材・文:竹中愛美)
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