「誰も諦めることなく、ゴールに向かった結果」
「交代はオニさんが決めることですけど、もう少し守備の面をアピールしなきゃいけないし、存在感を示さないといけない」と彼は交代の遠因となった自身の課題を真摯に受け止めていた。
ここからは外から試合を見守ることになったが、後半の緊迫感は凄まじいものがあった。柏は76分に途中出場直後の瀬川祐輔が2点目をゲット。さらに82分にPKも奪取し、これを小屋松が決めていたら、柏が勝っていたはずだった。
しかし守護神・早川友基の駆け引きも奏功し、小屋松はPKを失敗。2-2で迎えた後半アディショナルタイムに柏のキャプテン・古賀太陽がまさかのパスミスを犯し、これを奪った松村優太が劇的決勝弾を決め、鹿島が3-2で勝利。2位に浮上する形になったのである。
「マツが決めましたけど、彼は彼なりにやってきたところはある。素直に嬉しかった。それと、みんなが諦めずに戦ったからだと思います。途中から出た人たち、最初から出ている人含めて、誰も諦めることなく、ゴールに向かった結果が勝利につながった。本当に、全員に感謝しなきゃいけないですね」と舩橋は神妙な面持ちでコメントしていた。