4位:アルビレックス新潟

【写真:Getty Images】
得票率:5.4%
2025リーグ戦成績:4勝7分13敗(20位)
アルビレックス新潟は現在J1リーグで最下位に位置しているが、依然として国内最高クラスのファンベースを抱えている。2024シーズンのホームゲーム平均入場者数22,430人は、Jリーグ全体で8番目に多い。
そしてその影響力は、他クラブにも波及しているようだ。今回のランキングで4位に入っており、得票率では3位・2位と並んでいる。アンケートに対しては「地元を応援したいから」「(自分の)出身地だし、毎年選手を大量に抜かれても必ず盛り返す気概があるから」といった声が寄せられており、地方クラブとしての魅力が多くのサッカーファンを惹きつけているようだ。
新潟側もその矜持を持ち合わせており、“ニイガタガミカタ”プロジェクトなどはその好例だろう。田上大地(現ファジアーノ岡山所属)によって発案された同プロジェクトは、2022年5月から続く社会貢献活動だ。
クラブによると、「 新潟の子どもたちが夢や目標を持って、情熱を持って自分の道を歩めるよう、『ひとり親世帯』『児童養護施設』を対象に、継続的な支援活動を行うもの」と定められている。
なお、昨年5月に発表された「2024 Jリーグシャレン!アウォーズ」では、“ニイガタガミカタ”プロジェクトがファン・サポーター選考部門(一般投票)に選ばれている。“シャレン!”は、Jリーグとクラブが社会課題や共通のテーマに対し、地域の企業や団体と連携して取り組む活動である。同アワードは2020年に発足した、特に社会に幅広く共有したい活動を表彰するイベントだ。
先にも述べたように、新潟は今日もJリーグ上位のファンベースを誇っている。とはいえ、最盛期と比較するとやや観客動員が落ち着いてきているのも事実だ。
2005シーズンのホームゲーム平均入場者数は40,114人にのぼり、現在の倍に近い人数がスタジアムに詰めかけていた。その熱気が戻ってきたとき、今の新潟が行っている社会貢献もより広範に影響をもたらすかもしれない。
そのためにもJ1残留を目指したいところだ。