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財政が心配なクラブは? Jリーグ、純資産ワーストランキング4位。厳しい…。約1億円の赤字にJ3降格

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 サッカークラブがプロリーグを戦う上で最も重要な要素のひとつが、潤沢な資金である。Jリーグの各チームも懐具合と相談しながら、日夜苛烈な競争を生き抜いている。今回は純資産を基準に、その金額が最も低いクラブをランキング形式で紹介する。※売上など金額のソースはJリーグが発表した「クラブ決算一覧」を参照。柏レイソルと湘南ベルマーレは3月決算のため除外、金額で並んだ場合は売上が低い方を上位とする。

4位:ザスパ群馬

ザスパ群馬
【写真:Getty Images】

純資産(2024年度決算):400万円
売り上げ高:10億700万円
当期純利益:-9700万円

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 今回のランキングでワースト3をギリギリで回避したのが、今季J2からJ3へ戦いの場を移したザスパ群馬だ。債務超過寸前の純資産400万円という厳しい財務状況である。

 9700万円のマイナスを出した2024年度を含め、同クラブは4期連続で赤字を記録している。売上高、スポンサー収入はともに右肩上がりを続けているが、営業費用も伴って膨らんでおり、資金力が追い付いていない状況があった。

 そこで、今年5月29日にクラブは、公式サイトを通じ、ベイシアグループがザスパ群馬の株式の過半数を取得すると発表した。同社は本社を群馬県前橋市に置き、長年にわたってメインスポンサーとしてチームをサポートしてきた。

 2024年末にも、同クラブはベイシアグループに属する株式会社カインズへの第三者割当増資を実施しており、決算の前に資本力を増強。純資産400万円に踏み止まれたのも、同グループの援助によるところが大きい。

 目下の課題はいかにしてJ3を戦うかだが、今季は3部でも苦戦が続いている。ここまで18試合を終えて暫定15位。昨シーズンのリーグ戦におけるホームゲームの平均入場者数は3,988人。それに対し、今季は暫定で2,831人だ。現時点では入場料収入の落ち込みが予想されるが、最終的にどう影響するかは、来年の決算を待たなければならない。

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【了】

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