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【写真:編集部】
横浜F・マリノス鈴木冬一が語る充実した中断期間
横浜F・マリノスは29日、明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025のリバプール戦に向けて最終調整を行った。前節の名古屋グランパス戦に勝利し、およそ3か月ぶりに最下位を脱出したマリノス。直近3試合で連続フル出場中の鈴木冬一は中断明けのリーグ戦でも気迫のこもったプレーをみせる。
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「名古屋戦は喜田(拓也)選手がいなかったのもあるし、マリノスに来て1年目とかっていうのはあんま関係ないと思ってて、その自分の気持ちの部分だったりはどのチームにいてもやってきたことなんで」
鈴木は前節の名古屋戦、体を張った守備でチームの今季4度目のクリーンシートに貢献した。試合終盤、足をつっているにもかかわらず、懸命に走り続けた。気迫のこもったプレーはチーム内にも伝播していただろう。
リーグ再開は8月9日の東京ヴェルディ戦。この中断期間は新戦力との連係を深めたり、強度を上げていったりするのに大切な期間となる。
「ここ最近の試合でマリノスらしさを取り戻す意味で、大島監督になってから日々の練習からハードワークのところや距離感を大事にすることは常々やってきた。この中断期間で新加入選手の良いところを引き出すという面では、特徴はどんどんわかってきましたし、新加入選手の特徴を自分たちもうまく使いながら、大島監督になってやってきたことのクオリティーや質をより一層上げるような練習をしていると思います」
マリノスはクラブワーストの7連敗を喫するなど、長らく最下位に低迷し、今季だけで2度の監督交代を余儀なくされた。それでも6月24日に大島秀夫監督が就任してから、リーグ戦は2勝1分け1敗。前節の名古屋戦で3か月ぶりに最下位を脱出し、徐々にではあるがチーム状態は上向きつつある。
鈴木はチームの雰囲気について、「監督が変わってから良かったと思いますし、その雰囲気のまま来れてると思う」と話す。
「良い雰囲気と言っても浮かれるって意味ではなくて、毎日の練習の中でコーチングスタッフからももっとこうすればいいとか、っていうアドバイスをもらってますし、選手間の中でももっとこうしないといけないっていう話はもうできてるので、そういう意味でも良い雰囲気は出てきてると思います」
具体的な改善策もすでにチームメイトと共有している。
「きょうの練習でもあったんですけど、センターバックの選手が持ったときとか、サイドバックの選手が持ったときの周りの選手の距離感というか、ポジショニングの部分は毎試合、毎練習の中で課題は出てくる。練習でしか1シーン1シーンごとに話せるチャンスはないので、そこでそういうところを話せているかなって思います」
守備でのタフさだけではなく、チームを俯瞰してみることのできる鈴木の存在はリーグ残り14試合においても必要だ。
(取材・文:竹中愛美)
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