「今シーズンのベストゲームの1つになった」
攻撃では右サイドバックの石原広教や中央からワイドに絡んでくるマテウス・サヴィオとうまくポジションを取りながら、3-4-2-1をベースとする横浜FCに対して、ポジショニングでアドバンテージを取り、前向きにボールを持って仕掛けたり、マチェイ・スコルジャ監督が“ゾーン3”と呼ぶファイナルサードで攻め込むシーンを作った。
「外すぎず、少し内側をとって駆け引きをしていた。ゴールに近い位置で持てれば、より自分の怖さが出るかなと思っていたので、そこを意識して臨みました」と金子。横浜FCの守備に対して、優位に立つことを考えたプレーでもあったが、3日前に行われた天皇杯の山形戦で、鮮やかな左足のゴールを決めるなど、良いイメージを持って試合に臨めていたことも、ゴールに近い位置でのプレーに自信を持たせたようだ。
「今シーズンのベストゲームの1つになった」と言うスコルジャ監督も、名前を出して称賛するほどのパフォーマンスに、筆者は「表のヒーローが小森飛絢なら、裏のヒーローは金子拓郎だと思う」と金子に伝えた。それに対して、本人は「自分にもチャンスがかなりあった。そこで決めてれば、もっと楽に勝てたので。本当に大反省です」と表情を厳しくした。