ここまでのパフォーマンスを維持しながら「結果」を出せるか?
そのことは誰よりも金子自身が強く自覚しており、しばしば課題を口にしている。スコルジャ監督の金子に対する信頼が高いことに疑いの余地はないが、優勝タイトルを目指すチームで攻撃的なポジションを任されている以上、説得力のある数字は求められる。
そして、そこで結果を出すことが浦和の勝利の可能性を高めることにも繋がるという自負は金子の言葉からも感じ取ることができるのだ。
6月にはFIFAクラブワールドカップ(CWC)という夢舞台も経験したが、何よりも浦和でリーグタイトルを獲得すること、そこに貢献することを目標としてきた金子が、ここから残り13試合で、いかにゴールやアシストと言った数字を増やしいけるのか。山形戦で決めた鮮やかなゴールを1つの成功体験として、ポジショニングを含めてゴールに向かうイメージや姿勢は着実に上がっているだけに、ここから結果につながる期待は十分に持てる。
もちろん結果を出すことに気負いすぎて、ここまで金子が出せているパフォーマンスに狂いが生じたら本末転倒だが、効果的なプレーのベースがしっかりとある選手でもある。得意のドリブルを武器に、右サイドで攻守に奮闘を見せながら、直接チームを勝利に導く結果を残していけるはずだ。
(取材・文:河治良幸)
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