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Jリーグ 4か月前

「その時のことは忘れて…」序列を落とした樋口雄太の再出発。鹿島アントラーズには「そういう相乗効果もある」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

鹿島アントラーズ 最新ニュース

 2025明治安田J1リーグ第25節が10日に各地で行われ、鹿島アントラーズは敵地でFC東京と対戦して0-1で勝利。今シーズンの分け目になり得るこの一戦に勝利したことにより、鹿島は首位に再浮上した。ゴールを決めたのは田川亨介だが、ラスト15分に出てきた樋口雄太も得点に繋がるひらめきを見せた。(取材・文:元川悦子)

シーズンの分水嶺に挑む鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズ所属MF樋口雄太
【写真:Getty Images】

 8月9日に再開された2025年J1。7月20日の柏レイソル戦をギリギリのところで制し、2位で中断期間に入っていた鹿島アントラーズは10日、敵地・味の素スタジアムでFC東京に挑むことになった。

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 ご存じの通り、彼らは6日の天皇杯ラウンド16・アビスパ福岡戦を120分消化。雷による1時間の中断も乗り越え、何とか3−2で勝ち切ったものの、チーム全体として消耗度の高い状態で重要な節目の一戦を迎えた。

「選手にも決勝戦のつもりで戦おう、この一戦が非常に大事だと伝えた」と鬼木達監督も力を込めていたが、再開初戦をモノにできるか否かで今後の動向が大きく変わる。昨季は8月から失速してタイトルを逃しただけに、今季こそはここから再浮上を果たしたかった。

 この日は天皇杯からスタメン5人を入れ替えた鹿島。FC東京も強度の高い入りを見せ、序盤にはエースFWマルセロ・ヒアンに立て続けに決定機を作られたが、何とかしのいでチャンスを作る。前半最大の好機はレオ・セアラのヘディングシュートを相手守護神・キム・スンギュに防がれた前半15分のシーン。これは非常に惜しい形だった。

 前半は両者ともに拮抗した展開のまま、スコアレスで終了。勝負は後半に持ち越された。そこで鬼木監督は荒木と舩橋佑を下げ、松村優太と知念慶を投入。それでも膠着状態を打破できないと見るや、チャヴリッチと田川亨介をスイッチ。さらにラスト15分というところでレオ・セアラを下げて樋口雄太を送り出した。

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