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Jリーグ 4か月前

大儲けしたのは!?Jリーグクラブ、移籍金収入ランキング1位~5位。J2クラブもランクイン!

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

2位:鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズ
【写真:Getty Images】

移籍補償金等収入:9億6400万円
退団した選手例:佐野海舟、土居聖真、垣田裕暉など

 2024年度の売上72億円を誇る鹿島アントラーズが、今回のランキングで2位に入った。国内屈指の僻地にありながらこの数字を出せるところに、“常勝軍団”の矜持とブランド力が感じられる。

 昨年度は移籍金収入も顕著で、とりわけ佐野海舟がドイツのマインツに加入した際に発生した補償金はチームの財政を大きく助けた。その額は250万ユーロ(約4億円)と見積もられ、これは今日においてもJリーグから海外への移籍金としては最高クラスである。

 ドイツに渡る前の佐野の市場価値は150万ユーロ(約2.4億円)だったことを踏まえると、マインツ側の評価がいかに高かったのかが窺える。実際その目利きは正しく、2025年6月時点で彼の評価額は2000万ユーロ(約32億円)にのぼっている。

 4億円もの大金を得ながら、まだ半分以上の金額を別の選手の移籍金で稼ぎ出しているところが鹿島の凄みだ。土居聖真や垣田裕暉はシーズン途中の加入ながら確かなクオリティを見せ、それぞれの形でモンテディオ山形や柏レイソルを助けた。

 名門の気がかりは72億円の売上を記録していながら、純利益を700万円しか計上できていないことだ。前述の各移籍金も含んでいることから、選手の売却状況によってはシーズンごとに財務の安定を欠く可能性もあるだろう。

 懐の憂いをどう解消してゆくかは、目下の課題と言って差し支えないはずだ。その意味でも、2018シーズンに達成したAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇以来のタイトルが欲しい。

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