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Jリーグ 4か月前

「あの子なりに」高井幸大は人知れず苦労していた。横浜F・マリノスと川崎フロンターレの狭間で…「だからCBで育てたい」【コラム】

シリーズ:コラム text by 江藤高志 photo by Getty Images

「もう1年くらい…」関係者がそう話す理由は…

「もう1年くらい居てほしいですけどね。ワールドカップ(W杯)が終わったくらいのタイミングで行ってほしいと、内心では思っています」

 佐原コーチのその思いは、高井がこれまで川崎で1年間を通してレギュラーとしてプレーし続けていないという現実があるから。

「言っても1年間通して活躍できてないから。去年は波もあって、出番を無くす時期もありましたけど、今年はポジションを掴んでちゃんと出て、代表にも入ってて、中心で出てるのは今年なんですよね」

 だからこそ、レギュラーで試合に出続けて、チームにタイトルを残してほしかったと口にした。

「今年1年はここにいて、本当に確固たる存在感を示してもらって、なおかつ優勝なのか、ACL圏内なのか。ルヴァン杯、天皇杯も含めて何か1個、チームにタイトルを残してほしいというような、何かを置いてから行ってもいいのかと、思ったりしました。もちろん、これが25、6の選手であればまた違いますが、まだ年齢的にも20ですし」

 ちょうど来年はW杯本大会が行われる。ここに川崎所属選手として代表入りしてほしかったと別の関係者は話す。

 もし仮にトッテナムでベンチを温め続けることになった場合、選考漏れする可能性もゼロではない。そのリスクも含めて、川崎所属選手としてW杯に臨んでも良かったとは思う。

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