4位：ヴィッセル神戸

【写真：Getty Images】

監督：吉田孝行
暫定順位：2位
成績：勝ち点「49」／得失点「10」

　2023シーズンからJ1を連覇中のヴィッセル神戸は、この2年間で異なる強さを手に入れた。

　2023年は徹頭徹尾圧倒的な強さを見せ、最終的に2位の横浜F・マリノスと勝ち点「7」差でシーズンを終えている。

　そのうえ、リーグ戦34節のうち26節で首位に輝いており、ラスト9試合では1回も1位の座を譲らなかった。最低順位も第1節（アビスパ福岡で1-0で勝利） 終了時の5位であり、その点からも当時の神戸の強さが窺える。

　一方で翌2024シーズンは最多リード（通年で最もリーグの首位に立った回数）をFC町田ゼルビアに譲っており、終盤に逆転優勝を成し遂げた形である。

　つまり、今季の彼らは“覆せる”感覚を持っているのである。実際、ここまでの神戸の戦いぶりはまさにそれを体現するようなものだ。開幕10試合の時点では14位と低迷しながら、あれよあれよと順位を上げ、第24節終了後には一時的に首位に立った。

　シーズン途中の補強もツボを抑えており、6月には横浜F・マリノスから完全移籍で永戸勝也を獲得した。即戦力としてフィットするまでに時間はかからず、特に第26節の横浜FC戦は持ち味を多く見せていた。

　高精度のクロスとプレースキックで何度も味方のチャンスを演出し、チームは0-1で敗北したものの、個人としては大いに輝いていた。

　現時点で首位・FC町田ゼルビアと勝ち点で並び、得失点差で2位。逆転優勝を知る神戸ならばここから追い越すことも可能だろう。