2位:FC町田ゼルビア
2位:FC町田ゼルビア
監督:黒田剛
暫定順位:1
成績:勝ち点「49」/得失点「16」
昨季のJ1で3位に終わったFC町田ゼルビアが、今季も強さを発揮している。昨季が同カテゴリー初挑戦だったが、その勢いは健在だ。
2024シーズン、最もリーグの首位に立った回数が多かったのは、チャンピオンのヴィッセル神戸ではなく町田である。終盤にまくられる形にはなったが、1年を通じてクオリティを示せたのも事実だろう。
どこで躓いてしまったのかを振り返ると、リーグ戦第28節のアルビレックス新潟戦あたりから雲行きが怪しくなってくる。
スコアレスドローに終わったこの試合から、町田は1勝4分3敗。第32節・第33節でサンフレッチェ広島と川崎フロンターレに連敗を喫しており、チームとしての経験の多寡が如実に表れてしまった。
特に川崎戦は中島裕希が先制点を奪いながらも4ゴールをたたき込まれており、ミスも目立った。なお、同年の最終節には鹿島アントラーズに1-3で敗れており、やはり最後のところで経験やチーム力の相対的な欠如が際立ったように感じられる。
そこで今季は、シーズン途中にガンバ大阪からJリーグ屈指のゲームメイカー、ネタ・ラヴィが加入。目下の町田は天皇杯を含め、6月からの公式戦に「全勝」している。試合数にして「11」、驚異的な追い上げだ。
長短のパスを織り交ぜながら試合をコントロールする同選手の存在は、昨シーズン足りなかった部分を埋めることはできるか。今季は“追う側”として頂点を目指す。
