【写真:Getty Images】
2戦連続ゴールと存在感を示す林幸多郎
FC町田ゼルビアは16日、明治安田J1リーグ第30節(前倒し開催)でガンバ大阪と対戦し、3-1で勝利した。6戦連続の完封勝利とはならなかったが、町田はクラブの連勝記録を8に伸ばし、暫定ながら首位に浮上した。一時同点とされ、チームの流れが良くない状況で勝ち越しゴールを奪った林幸多郎はチームの勝利につながったことを素直に喜んだ。
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「ゴールへの執念というか、気持ちでボールが転がってきたんじゃないですか」
林の動きはウイングバックのそれとは思えないものだった。ガンバに同点に追いつかれ、迎えた78分、昌子源のクロスがボックス内に入る。オ・セフンが頭で叩きつけるが少々シュートは弱かった。相手GKがセーブすると思われたが、まさかのファンブル。
「いや、まあ癖ですかね。めっちゃ狙ってたんで、『うわ来た!』って感じでした」とゴールシーンを振り返ったが、林がストライカーのような嗅覚でゴール前に詰めていたことが結果につながったのは言うまでもないだろう。
チームメイトからは「持っているね」と言われたというが、ガンバに傾きかけた流れを町田にもう1度引き寄せるためにという気持ちもうまく作用した。
「あの時間帯、後半に入って中々自分たちに時間がなくて失点して、正直、苦しいなって。その中でああやってポロッと点取れたのは本当にチームにとってはでかかったですし、それでなんとか守備を立て直したというか、そんな感じです」
林の2戦連続ゴールもあり、町田は8連勝をマークし、4月6日の川崎フロンターレ戦以来、暫定ながら約4か月半ぶりに首位に浮上した。ただ、チームが当初に掲げた理想とは計算が異なるようだ。
「(黒田剛)監督がよく言う借金を返したところだと思うんで、連勝はしてますけど、やっとここに戻ってきたなって感じがしてるんで、ここからだなと」
リーグ戦は残り11試合。町田が、そして林が目指す頂への道のりは長く、険しいが、指揮官も「最近ノッている」と認める24歳の突き上げは、今後の戦いにおいても欠かすことができないだろう。
(取材・文:竹中愛美)
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