「E-1の時とは役割が違う」
さらに広島は、後半38分に新井直人がFKを直接ゴールに蹴り込み、3−0で完勝。勝ち点を49に伸ばし、上位グループに何とか踏みとどまることができたのだ。
ただ、ジャーメインがシュートゼロに終わったことは物足りないと言わざるを得ない。彼の今季リーグ戦得点数はわずか4。5月25日のFC東京戦から10試合以上、ゴールから遠ざかっているというのは、やはり懸念材料に他ならないだろう。
「そもそもシュートを打てていないんで、E-1の時とは役割が違うというか、チームとして自分が点を取る形にはなっていないと思うんで、そこは難しいですね。
正直、こういう言い方をしていいかどうか分からないけど、あんまり取れる気がしない。代表でカッキー(垣田裕暉=柏レイソル)の役割を近くで見て、ああいう選手がいて周りが点を取れると思った。今はそこを見習ってトライしているところではあります」と主に1トップで起用されているジャーメインはジレンマを打ち明けた。
この日は木下が1トップでジャーメインがシャドウという形を15分程度やったが、スキッベ監督はそれを継続させようとは考えていない様子だ。
「自分としては康介君とセットで出た方が前向きにゴールに向かえるイメージがあるんですけど、今のチームには一番前ができる選手が2人しかいない。長い時間、2人が一緒にプレーするというのは、チームとして難しい状況になっているので、そこはしょうがないのかなと思います」と背番号9も理解しつつ、最前線での黒子の役割に徹しているようだ。