
鹿島アントラーズと浦和レッズに所属した選手5選【写真:Getty Images】
国内外のタイトルを積み重ねてきた鹿島アントラーズと浦和レッズは、Jリーグを代表するライバル関係にある。9月6日には明治安田J1リーグ第6節で直接対決を控えており、今節屈指の注目カードだ。数々の名勝負を繰り広げてきた両クラブだが、これまでには双方でプレーした選手も存在する。そこで今回は、2種類の赤いユニフォームに袖を通した5人をピックアップして紹介する。[1/5ページ]
FW:興梠慎三(こうろき・しんぞう)

興梠慎三【写真:Getty Images】
生年月日:1986年7月31日
鹿島アントラーズ在籍期間:2005年2月~2013年1月
浦和レッズ在籍期間:2013年~2021年、2023年1月~2025年2月
鹿島アントラーズ通算成績:283試合71得点27アシスト
浦和レッズ通算成績:420試合156得点32アシスト
現所属:引退
【常勝軍団で積み上げた実績】
興梠慎三は、鹿島アントラーズでJリーグ史上初の3連覇達成に貢献し、浦和レッズではクラブの歴史に残る得点記録を打ち立てたストライカーだ。
2005年に鹿島へ加入すると、シーズンを重ねるごとに出場機会を増やしていき、2009年には自身初の二桁となる12得点をマーク。鹿島で過ごした8シーズンの成績は、公式戦283試合出場71得点だった。
2012シーズン終了後、長く過ごした鹿島を離れ、浦和への完全移籍を決断する。加入時には「これからは浦和レッズのファン・サポーターの皆さんと一緒に同じゴールを狙います」と決意を示している。
その言葉を象徴する試合が、2013年5月に行われた第11節の鹿島戦だ。「Jリーグ20thアニバーサリーマッチ」として行われた一戦で、興梠は1-1で迎えた78分、梅崎司のクロスを頭で合わせて逆転ゴール。移籍後初となる古巣との対戦で決勝点を奪い、浦和を3-1の勝利へ導いた。
【2つの赤が集った引退試合】
浦和加入初年度の2013シーズンは、J1リーグ33試合で13得点を記録。2017年には自己最多の20得点を挙げてJリーグベストイレブンに選出された。同年のAFCチャンピオンズリーグ(現:AFCチャンピオンズリーグエリート)では、浦和にとって10年ぶりとなるアジア制覇に貢献している。
浦和で残した通算成績は、公式戦420試合156得点。J1リーグではクラブ歴代最多となる114得点を積み上げ、2024シーズン限りで約20年に及ぶ現役生活に別れを告げた。
引退翌年の2025年12月13日には、埼玉スタジアムで引退試合が行われている。対戦したのは、浦和のACL制覇メンバーを中心とする「URAWA REDS 2017」と、鹿島のリーグ3連覇時代を彩った「KASHIMA ANTLERS 2007-09」。興梠のキャリアを象徴する2つのチームでの一戦となった。
開催発表時には「鹿島で8年間、浦和で11年間、本当に充実したサッカー人生を送ることができました」と両クラブへの感謝を表明。そのうえで、引退試合であっても「本気」で向き合い、「バチバチな試合」をしたいと述べていた。
鹿島から浦和へ移籍した直後には、古巣との初対戦で決勝点を記録。現役を退いた後には、両クラブの選手が集う引退試合が実現している。鹿島と浦和、その双方で確かな足跡を残した興梠だからこそ迎えられた、特別なキャリアの締めくくりだった。