家族と会うのもままならなかったシーズンオフ
――エールディビジ16‐17シーズンが終了し、このオフはずいぶんと忙しい毎日を過ごされたそうですね。
「5月26日に帰国して、東北めぐりに飛騨高山、ほかにもあちこち行きました。いろんな人と会って、名刺を100枚くらい交換しましたね」
――目的は?
「ふだんからお世話になっている方々に、お礼も兼ねて会いに行くというのがひとつ。そうして動いているうちに、知り合いが興味深い話を持ってきてくれて、さらにスケジュールがタイトに。おかげで家族と会うのもままならず、今日でまだ2回目です」
――ハイ、まずそこね。こうして話している僕らの向こうでは、小林選手のお母さまが微笑んでいて、その隣には美人姉妹。栄養管理の面でサポートする鈴木稔唯さんがいて、もうすぐ仕事のパートナーである高野光司さん(東京ヴェルディユース時代からの盟友。鹿児島ユナイテッドFCでの2016シーズンをもって現役引退)が到着する。
なにこの状況。にぎやかにもほどがありますよ。僕はそろそろライター生活20年になりますが、こんなインタビューは初めてです。
「そうですか」
――懸念されることがあります。家族の前でカッコつけて、話すことが変わってきませんか?
「変わってきませんよ。いつどこで誰がいようと、おれの話すことは変わらない」
――ああ、そうかい。
「どうぞ続けてください」