川崎フロンターレ 最新ニュース
明治安田J1リーグの第14節延期分、川崎フロンターレ対横浜FCが14日に行われ、川崎が2-1で勝利した。同クラブにとって、7試合ぶりの勝ち点3となったが、DF佐々木旭は満足しない。あの日の悔しさを体感したからこそ、「これで満足してしまったらそこまで」と厳しい矢印を向けている。(取材・文:藤江直人)
佐々木旭、ATの隠れたファインプレー

【写真:Getty Images】
隠れたファインプレーだった。そして、4月2日の湘南ベルマーレ戦を最後に、リーグ戦で6試合も遠ざかっていた勝利をつかみ取るうえで欠かせないプレーでもあった。川崎フロンターレが1点をリードしたまま、5分台が表示されていた後半アディショナルタイムが終わりを迎えようとしたときだった。
JリーグはDAZNで全試合配信!
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
ハーフウェイラインの少し後方の自陣中央で、横浜FCが獲得した関節フリーキック(FK)。ボールをセットしたDF福森晃斗が、左足からロングボールを供給する。左手をあげて合図を送ったターゲットは、ペナルティーエリア内の左角あたり。落下点では敵味方合わせて5人の選手が競り合っている。
次の瞬間、ボールは左タッチライン際へこぼれた。そこにはDF新保海鈴がフリーで待っていた。DF高井幸大、FWエリソンとともに競り合い、すぐに新保との間合いを詰めたDF佐々木旭が振り返る。
「ゾーンで守るときの並びで自分は外側にいるので、あの場面ではロングボールを外へ跳ね返した後に、自分がもっともボールに近いポジションにいたので(新保に)寄せにいきました」
土壇場で佐々木は思考回路をフル稼働させて新保に仕掛けた。脳裏には試合開始わずか4分に、右コーナーキック(CK)からインスイングの鋭い弾道をゴール中央へ供給し、MFユーリ・ララの先制点をアシストしていた新保の左足の脅威がインプットされていた。佐々木がさらに続ける。