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サッカークラブがプロリーグを戦う上で最も重要な要素のひとつが、潤沢な資金である。Jリーグの各チームも懐具合と相談しながら、日夜苛烈な競争を生き抜いている。今回は純資産を基準に、その金額が最も低いクラブをランキング形式で紹介する。※売上など金額のソースはJリーグが発表した「クラブ決算一覧」を参照。柏レイソルと湘南ベルマーレは3月決算のため除外、金額で並んだ場合は売上が低い方を上位とする。
2位:ガイナーレ鳥取
純資産(2024年度決算):-3億200万円
売り上げ高:5億4000万円
当期純利益:100万円
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2014シーズンにJ2からJ3に降格して以降、ガイナーレ鳥取はかつての舞台に戻れていない。この11年の戦いのうち、2018シーズンの3位が最高順位だ。
3部に落ちてからは経済規模も縮小し、財政でも苦戦が続いている。
クラブの公式サイトによれば、2013年度の売上が約6億4600万円だったのに対し、2024年度は約5億4000万円。ちなみに昨年度の営業収益は、11年にわたるJ3生活において最高の売上である。
しかし、当期純利益はようやく100万円の黒字になる程度で、2020年から続く債務超過は2024年度決算時で約3億200万円も残っている。前年の約3億400万円から、金額がわずか200万円しか縮小していない。
Jリーグが5月27日に発表した各クラブの経営情報によると、鳥取のスポンサー・入場料収入はともに増加傾向にある。先述のように売り上げベースでも近年最高クラスの営業成績なのだが、3億円超の債務超過を劇的に改善するほどではない。
同クラブは人口も経済規模も国内最小クラスの鳥取県に本拠を置き、莫大な資金力を有する企業を親会社に持っているわけでもない。そのため、頼れるのは地道な営業努力しかないかもしれない。この難局をいかにして乗り切るのか、来年の決算は果たして――。
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