横浜F・マリノス 最新ニュース
【写真:編集部】
角田涼太朗が加入会見で何度も発した力強い言葉
横浜F・マリノスは8月7日、イングランド3部のカーディフ・シティFCから完全移籍で獲得した角田涼太朗の加入会見を行った。およそ1年半ぶりの古巣復帰となった26歳は、現在J2降格圏の18位に低迷するクラブの残留に向けて、チームの力になると強い覚悟を示している。
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「絶対に落ちちゃいけないクラブだと思いますし、それはもうチーム全体がわかってること。僕自身はチームを助けるために帰ってきているので、プレーで引っ張っていければいいかなと思います」
角田は会見中、幾度も「チームのために」、「チームを助けたい」といった力強い言葉を発した。角田は横浜出身でなければ、クラブの生え抜きでもない。プロのキャリアをスタートさせた最初のクラブがマリノスだっただけだが、「自分でもわからないけど」、マリノスが最高のクラブで、横浜の街やサポーター、スタジアムの雰囲気が好きだという。
そうした気持ちがこれらの言葉に表れているのかもしれない。
角田は2021年、筑波大学4年時にマリノスとプロ契約。去年1月にカーディフに移籍すると、期限付き移籍でベルギー1部のKVコルトレイクでプレーした。左利きのセンターバックで、サイドバックもこなす万能型ディフェンダーで精度の高いキックなどが持ち味だ。
怪我に苦しんだ海外挑戦だったが、まだ追い求めたいキャリアもあった。「チームも降格してしまって、どこでサッカーをするべきか、どこでキャリアをまた築いていくべきかを考えときに、Jリーグに戻る選択肢もありました」と決断を悩んだが、古巣復帰の決め手となったのは「離れてからもずっとこのチームのことは見てきたので、ただ苦しんでる姿を見てきた中でやっぱり最後は力になりたい」という思いからだった。
「本当に人生の中でも、1、2の分岐点だと思っていました。言ってしまえば、サッカーキャリア第1章が終わりかなっていう。こっからまた新たな幕開けっていうのは自分でも意識している」
角田のサッカー人生第2章が大好きなクラブではじまった。マリノスは直近3試合負けなしと状態を上げてきているが、まだ降格圏の18位に位置している。決して簡単な道ではないが、いま目の前にあるのはクラブの力になるということだけだ。
「自分がやれることは、本当にこのチームのために自分のやれることをすべて捧げることだけだと思うので、まずは今シーズン、最低目標(のJ1)残留に向けて、自分の力を少しでも(チームに)貢献できればと思います」
(取材・文:竹中愛美)
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