Jリーグ 最新ニュース
【写真:Getty Images】
FC町田ゼルビア菊池流帆が古巣を相手にみせた闘志あふれるプレー
FC町田ゼルビアは8月10日、明治安田J1リーグ第25節、ホームでヴィッセル神戸と対戦し、2-0で勝利した。これで町田はクラブのJ1記録を更新するリーグ戦6連勝、公式戦は9連勝となり、首位との勝ち点差を4に縮めた。昨季まで神戸に在籍した菊池流帆は古巣との一戦に並々ならぬ思いを持って臨んでいた。
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
「神戸に在籍した5年間、良いときもありましたけど、最後2年間は前十字(靱帯損傷)やって、1年怪我してた状態でチームが優勝した。去年は復帰しましたけど、スタメンは取れずに自分自身の責任で悔しい思いをした。それを踏まえて町田に来させてもらって、神戸に自分が試合に出て勝つことが1つの証明だと思ってたんで、それを達成できて本当に良かったなと思ってます」
数ある選択肢の中、青森山田高校時代の恩師、黒田剛監督のもとでの挑戦を決断した今季。菊池はシーズン序盤、怪我で離脱するなど出場機会がなかったが、6月以降、先発に名を連ねてきた。気持ちを全面に出してプレーするその姿はチームを鼓舞してきたに違いない。
この日の試合では自身が望んでいたチャントが試合中にも披露された。
「いや~、嬉しかったっすね。神戸戦にちょうど合わしてくれてというか、タイミングよく点も取れていたので、非常に嬉しかったです。サポーターの思いも受けて、僕らがやっぱり戦わないといけないので、本当きょうはみんなで喜び合えて良かったなと思います」
チャントの存在もあったのか、古巣との対戦だったからなのか、菊池は体を張って相手を止めるなど良いプレーが出る度にサポーターをあおった。「自然に出ちゃいましたね。違う自分が」とおどけて言ってみせたが、プレーのひとつひとつに力が漲っていたように感じた。
大雨で水だまりができるなどピッチコンディションが悪い中でも最後まで集中力を切らさずに、強度の高い守備で相手の攻撃を跳ね返し続けた。リーグ戦4試合連続のクリーンシートでチームはクラブ史上初のリーグ戦6連勝を飾り、5位に浮上。優勝戦線へ一気に名乗りを上げた格好だ。
「(後半戦)19連勝って言ってたんで、その1試合に過ぎないですし、その中でも本当に大きな意味を持つ一戦だったと思います。監督自身も歴史を変える日だって言っていた。神戸には勝ててなかったんで、町田にとって本当に素晴らしい1日になっただろうし。でも、切り替えてもうやっていかないとダメだと思うので、次のセレッソ(大阪)戦に集中してやるだけだと思います」
菊池の闘志あふれる熱いプレーは、町田を優勝戦線へとさらに押し上げる力になるだろう。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
あまりにガラガラ…。Jリーグ収容率ワーストランキング1〜5位。集客に課題を抱えているのは?
Jリーグ、アクセス悪いスタジアム1〜10位
【最新順位表】2025明治安田J1リーグ
【了】