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柏レイソルは8月11日、明治安田J1リーグ第25節で湘南ベルマーレと対戦し、2-0で勝利した。川崎フロンターレから4シーズンぶりに復帰した瀬川祐輔はこの日も自分の武器を活かそうと後半の途中からピッチに立った。そこにはチーム内での序列を変えるため、結果を追い求める瀬川の姿があった。(取材・文:菊地正典)
柏レイソルの攻撃を活性化した瀬川祐輔がみせたピッチ上とは対照的な姿
【写真:Getty Images】
躍動感あふれるプレーでチームの攻撃を活性させた。8月11日に三協フロンテア柏スタジアムで行われた湘南ベルマーレ戦。58分から途中出場した瀬川祐輔は、後半の柏レイソルで際立った選手の一人だった。
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だが、取材エリアに姿を見せた瀬川の様子は、この日のピッチ上と普段の明るさとも対照的だった。
報道陣を集めるチームメートや相手選手の後ろを、うつむきながら通り過ぎようとする。記者の声に反応した際の表情は、冴えない。
「ゴールは欲しかったです」
一言目にそう話す数十秒前、うつむきながら回想していたのは、後半アディショナルタイムのシーンだった。
何とか1点を奪おうと前掛かりになる湘南を裏返し、柏が素早い攻撃を仕掛ける。瀬川はゴール前に走り込むと、じっくりと周囲を確認して久保藤次郎が送ったボールに左足を合わせた。
しかし、枠を捉えられなかった。2点リードのアディショナルタイム。試合の大勢にそう影響はないかもしれないゴールでも、瀬川は決めたかった。いや、決めなければならなかったと思っている。
「あれが決まっていたら、さらに次につながると思えていました」
相当に悔しそうではあったが、「さらに」というのはつまり、現状でも次につながるとは感じられているということだ。