【写真:編集部】
新加入・オナイウ情滋が横浜F・マリノス移籍の経緯を語る
横浜F・マリノスは22日、23日のFC町田ゼルビア戦に向けて前日練習を行った。20日にJ2のベガルタ仙台から完全移籍での加入が発表されたMFオナイウ情滋がトレーニング後、取材に応じた。降格圏に低迷するマリノスの新たな力となるべく、「攻撃の中心になれるように全力で戦う」と残留へ意気込んだ。
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「兄がいたとき、特にマリノスの試合はずっと見てました。兄がいなくなってからもマリノスの試合はずっと見てて、本当にこういうアタッキングなフットボールをするクラブでプレーしたいっていう気持ちは強かったんで、来れて嬉しいなという気持ちが強いです」
かつて兄のオナイウ阿道もプレーしたマリノスで新たなスタートを切ることとなった弟の情滋は、加入から間もない心境を率直に話した。
5つ上の兄・阿道にはマリノスへ移籍することは事前に伝えたと言い、「基本、結構自分にドライなんで、『お、すごいじゃん、よかったね。本当J1(リーグ)1年目になるから怪我だけせずに頑張れよ』みたいな感じで優しく言ってくれたんですけど、結構さらっとして、そんな感じでした」とそのときのことを振り返る。
兄が在籍した2021年夏までとは当然、今マリノスが置かれている状況は異なる。18位と降格圏に沈む中でも移籍を決断したのは、兄がマリノスに在籍していたことも少なからず影響しているようだ。
「仙台に対しても本当に大きな恩があって、リスペクトがあった。マリノスじゃなかったら行きますって言えなかったかもしれないっていうぐらい。公式のアカウントとかも仙台在籍中もずっとマリノスだけフォローしてたぐらい、本当にマリノスのこと結構見てたんで、マリノスだったからこそ(移籍を決断できた)。ここから自分は何のためにここに来たのかを証明していかなきゃいけないと思うんで、そこはやっていきたいと思います」
自身の持ち味は、スピードの部分で相手にとっての脅威になること、そして精度の高いクロスボールだという。ゴール前に関わる長所が活かせれば、マリノスの攻撃に厚みが増すこととなる。
「自分のストロングポイントをしっかり試合で出せれば、チームに勢いをもたらす意味でも絶対力になれると思ってます。そういうところが特にマリノスのサッカーに自分もフィットしてる部分だなと思うので、とにかくそれをやり続けるのが自分にとって大切だと思う。それがマリノスの残留と、ここからさらに上に上がっていくための力になれると信じて、マリノスでプレーできることを幸せに感じて、楽しんで全力でやっていきたいかなと思います」
(取材・文:竹中愛美)
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