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「前までの自分たちだったらありえないことだった」植中朝日が横浜F・マリノスに感じる自信。「勝ち点3は取れる試合だった」

text by 編集部 photo by Getty Images
横浜F・マリノス 植中朝日

【写真:Getty Images】

横浜F・マリノス植中朝日が降格圏脱出に思うこと

 横浜F・マリノスは23日、明治安田J1リーグ第27節、ホームでFC町田ゼルビアと対戦し、0-0の引き分けに終わった。マリノスは町田の連勝を8で止め、およそ4か月ぶりに降格圏を脱出。2戦連続でトップ下で先発出場した植中朝日は勝ちきれなかったもどかしさと徐々に増してきている自信を口にした。

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「手応えみたいなのは別に、特にあるわけではないです。決定機もあったし、そこで前線の選手が決めきれれば、きょうも勝ち点3は取れる試合だったので、最低限勝ち点1はもちろんありますけど、3取れるところが1になってしまったっていう捉え方かなっていう印象です」

 試合をこう振り返った植中が悔やんだのは自身が迎えた決定機。前半の36分にはPA手前からゴールを狙ったが、枠を捉えることができなかった。

「積極的に足を振っていこうっていうのは最近特に思っていたというか、シュートは打てましたけど、枠にもっと飛ばさないと、起こらないですし、そこはこだわります」と枠内に飛ばせなかったことを課題に挙げた。

 それでも、8連勝中と勢いに乗る上位・町田を相手に局面の勝負で劣ることなく、戦えるという手応えも感じている。

「自信は確実に増していると思っています。それは新しく入ってきた仲間の上積みもあるので、選手層の厚みだったりとかも増してると思いますけど、こういう町田とか強い相手にも勝ち点1取ったりだとかは、前までの自分たちだったらありえないことだったんで、そこでも自信につながるし、より自分たちのやりたいサッカーにもつながるのかなと思います」

 夏の移籍期間でチームは大きくメンバーが入れ替わった。それでも抜けた戦力を補うかのように、新戦力も躍動し、直近5試合は3勝1分け1敗と着実にチーム状態は好転しているようにも思える。

 町田戦をドローで終え、マリノスは残留圏の湘南ベルマーレに勝ち点で並び、得失点差で上回ったことで、ついに降格圏を脱出した。

「すぐコロコロ変わる順位、勝ち点差だと思う。でも、逆に上にも近づいてきてるのは確かなんで、そういった意味で1つ1つ、目の前の試合、どう勝ち点3を取れるかっていうのを意識しています」と今チームが置かれている状況を気にしつつも、視線は次節、30日にアウェイで行われるヴィッセル神戸戦に向いていた。

(取材・文:竹中愛美)

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【了】

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