明治安田J1リーグ第27節が8月23日に各地で行われ、サンフレッチェ広島は東京ヴェルディと敵地で対戦。前節黒星を喫したが、リーグ優勝を狙う広島は今節で3-0で快勝。スコア上はポジティブな内容が窺える一方、9番を背負うジャーメイン良は思うように得点を奪えず苦しんでいる。(取材・文:元川悦子)
リーグ優勝に向け、停滞が許されないサンフレッチェ広島
8月20日のヴィッセル神戸との上位対決を落とし、J1優勝線戦から一歩後退してしまったサンフレッチェ広島。今後、天皇杯、YBCルヴァンカップ、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)を含む超過密日程が待っていることを考えると、これ以上のリーグ戦での停滞は許されない。中2日で迎えた23日のアウェー・東京ヴェルディ戦は確実に勝ち点3を取って再浮上したかった。
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この日は神戸戦でレッドカードを受けたキャプテン・佐々木翔が出場停止。代わって7月末にFCソウルから加入したキム・ジュソンが3バック左で先発出場した。彼を含めて、スタメン5人が入れ替わる中、7月のE-1選手権(龍仁)のMVP&得点王・ジャーメイン良もJ1では今季初のベンチスタート。前半は外から試合を見守ることになった。
フィジカル的に厳しいスタートを強いられた広島だったが、開始6分の左CKから早々と先制点を手に入れる。中島洋太朗が蹴ったボールをヴァレール・ジェルマンがヘッド。これが右ポストに当たり、跳ね返りを中野就斗が右足で押し込み、1点をリードすることに成功したのだ。
その後、巻き返しを図るヴェルディがボールを支配。アグレッシブに攻め込む。しかしながら、大迫敬介、荒木隼人ら広島守備陣の安定感は群を抜いている。今季J1最少失点の19という数字を叩き出している彼らはそう簡単には崩れない。前半も確実に敵を零封し、1−0で試合を折り返した。
