噂される本田圭佑のプレミア移籍

　10月から少なからず日本で話題の本田圭佑プレミアリーグ移籍説。当地イングランドでもエバートン、トッテナム、ウェストハムによる興味が報じられている。

　中でもウェストハムは、11月に入ってイタリアからミランに来年1月放出の意思がないとする知らせが届いた後も、クラブがトレーニングセンターを構えるロンドン郊外北東部に隣接するエセックス州の地元紙で、移籍金500万ポンド（約9億2500万円）で今冬の商談成立を狙うと伝えられた。

　プレミアでも通用するという見方は以前から存在した。前回の噂は、本田自身がCSKAモスクワからのステップアップを画策していた2013年。移籍先候補にはアーセナルとリバプールも挙げられていた。

　当時のプレミアでは、香川真司がマンチェスター・ユナイテッドでのポジション争いに苦戦中。英国人記者に両者の比較を尋ねれば、「本田ならフィジカルで潰されはしないはずだ」、「本田ならルーニーにも強気でパスを要求するだろう」といった答えが返ってきたものだ。

　だが、それは3年近く前のこと。ミランでベンチスタートが増えている現在の本田を欲するクラブは、トップ4ではなくトップ6候補が上限と考えられている。日本代表の主力として先のシンガポール戦でゴールを決めても、『タイムズ』紙で移籍情報を担当する友人記者からは、「個人としての出来は後半にレベルダウンしたらしいね」というメールが届き、残念ながら筆者も否定はできなかった。