クラブ批判を乗り越えて――。本田に示した指揮官のリスペクト。主将も称賛した戦術眼

ミランは現地時間17日、セリエA第18節でフィオレンティーナと対戦し、ホームで2-0の勝利を収めた。試合後、先発フル出場した本田圭佑とシニシャ・ミハイロビッチ監督が抱き合うシーンが見られた。一時はクラブ批判により立場を危うくした本田だが、ここ数試合のプレーでプロとしての姿勢を示し、再び監督からリスペクトを受けるようになった。そして、本田の戦術眼には主将も称賛の言葉を送っている。

2016年01月18日(Mon)13時59分配信

text by 神尾光臣 photo Getty Images
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指揮官が本田に示したリスペクト

クラブ批判を乗り越えて――。本田に示した指揮官のリスペクト。主将も称賛した戦術眼
ミランのミハイロビッチ監督と本田圭佑【写真:Getty Images】

 フィオレンティーナを2-0で破ったミラン。試合後、ファンに挨拶をしようとゴール裏へ向かおうとするミランの選手たちの間に、シニシャ・ミハイロビッチ監督が加わる。そして同監督は、試合に出た一人一人と固く抱擁を交わした。「ハードワークと注意力という点で、選手たちは素晴らしいプレーをしてくれた」と健闘に感謝した。

 そして、がっちりと抱擁を交わした選手の中には、本田圭佑もいた。例の昨年10月の発言で批判の対象となり、監督の心象も悪くし構想外となったと言わんばかりの勢いで地元メディアに書き立てられていたが、プロとしての姿勢をピッチで示せばちゃんとリスペクトが生まれるということだ。

「個人の選手を取り上げて語るのは好きではないが、彼は信頼できる選手だ。イタリア語の問題で説明にはちょっと時間は掛かるが、一旦意味を理解したら指示したことを必ずやってくれる。信頼のおける兵士だ」

 試合後、ミハイロビッチ監督は本田についてこのように評価した。言うことを聞く一兵卒、という表現は、意地悪く解釈すれば『指示に従うだけの便利屋』と見ることもできる。この試合も、ノーゴールは継続中。本来攻撃で結果を残すべきプレーヤーを守備で讃えても、という批判をすることも可能だろう。

 だが、この日本田が見せたハードワークは、単に監督の言うことに従ったということ以上に戦略上の大きな意味があった。「戦術面ではミランに移籍してから一番いいプレーを展開したんじゃないか?」と話しかけてきた地元記者もいたが、実際それは誇張ではないように思えた。

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