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代表 8年前

豪州からただよう王者の自信と余裕。“宿敵”ケーヒルはジョーカー起用か【日本戦予想スタメン】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

ケーヒルはベンチスタート濃厚

10月11日オーストラリアスタメン予想
オーストラリア代表の予想スタメン

 最も難しいのがインサイドハーフのポジションで、2人の配置は流動的だ。サウジアラビア戦はアーロン・ムーイとトム・ロジッチが起用されたが、日本戦はテクニカルなロジッチではなく、より縦への推進力と得点力に期待が持てるマッシモ・ルオンゴが先発という選択肢も現実的だ。

 なお、注目のティム・ケーヒルはベンチスタートが濃厚になっている。ポスタコグルー監督は記者会見で「最後の30分でも相手にダメージを与えられる選手。今日の練習を見て決める。彼は先発出場したがっているが、後で決めようと思う」と述べたが、現地メディアも含め大方の予想は後半途中からのジョーカー起用だ。

 今季からメルボルン・シティFC加入が決まったケーヒルは、国内リーグ開幕直前に代表へ合流したため、しばらくトップレベルの公式戦でプレーしていない。コンディションは万全とは言えないため、短い時間で100%の力を発揮してほしいという意向だろう。

 現在のオーストラリア代表は世代交代が進み、かつて長くプレーしたマーク・ブレシアーノやマット・マッカイといったベテランたちはいない。それに合わせてスタイルも変わっており、ピッチを広く使いながらボールを支配してチャンスメイクするポゼッション型のサッカーをするようになった。間違いなくアジア最強クラスの実力で、日本にとってはこれまで以上に厳しい試合となりそうだ。

 オーストラリア代表の予想スタメンは以下の通り。

▽GK
マット・ライアン

▽DF
ライアン・マッガワン(右)
トレント・セインズバリー(中央右)
マシュー・スピラノビッチ(中央左)
ブラッド・スミス(左)

▽MF
マーク・ミリガン(アンカー)
マッシモ・ルオンゴ(インサイドハーフ右)
アーロン・ムーイ(インサイドハーフ左)

▽FW
マシュー・レッキー(右ウィング)
トミ・ユリッチ(中央)
ロビー・クルーズ(左ウィング)

(取材・文:舩木渉【メルボルン】)

【了】

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