明日、日本代表と対戦。試合前に知っておきたいセルビア代表とお国事情

11日、ザックジャパンと対戦するセルビア代表。ビッグクラブ所属の選手もいることから、何人もの代表選手を知っている人も多いだろう。だが、セルビアという国自体はどうだろう。まだ日本で馴染みがない事柄を中心にお届けする。

2013年10月10日(Thu)10時24分配信

text by いとうやまね
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双頭の鷲と国のモットー

 セルビア代表の愛称は、ベリ・オルロヴィ(Бели Орлови)。「白鷲」を意味する。

セルビア
かつて、双頭の鷲は、東と西すなわちアジアとヨーロッパ両方の支配権を握っていることを象徴していた

 セルビア国旗は、上から赤青白の三色旗で、中央左寄りに王冠を戴いた双頭の白鷲が加えられている。この紋章は、かつてセルビア王国の国旗に用いられていたものがベースになっている。

 双頭の鷲は、東ローマ帝国に起源を持つとされ、二つの頭は東と西すなわちアジアとヨーロッパ両方の支配権を握っていることを象徴している。セルビア王国が双頭の鷲を用いていたのは、自らを東ローマ帝国の後継者と任じていたためだ。

 ちなみに、セルビア代表のマスコットも白鷲だが、どうやら頭は1つのようだ。

 鷲のお腹の白十字盾には、4つの記号のようなものが付いている。これはローマ皇帝コンスタンティヌス1世の時代からあった意匠で、後に東ローマ帝国最後の王朝、パレオロゴス王朝の紋章にも流用された。セルビアサッカー協会のエンブレムも、この盾に倣ってデザインされている。

 元々は、十字に4つの火打鉄だったのだが、パレオロゴス王朝が4つ「β(ベータ)」として意味を持たせた。

 王国のモットー「βασιλεύς βασιλέων, βασιλεύων βασιλευόντων」(王たちの上に君臨する、王の中の王)の4つの頭文字を表すと定義付けたのである。

 近代になると、今度は「キリル文字のС」と解釈されるようになり、新しいモットーが考案された。今では「Само Слога Србина Спасава(団結のみがセルビア人を救う)」、あるいは、Свети Сава – Српска Слава」(聖サヴァ、セルビアの守護聖人)の頭文字ということになっている。

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