なぜそこまで大きな騒動になってしまったのか。小野伸二、豪州での引退報道の真相

先月末、話題となった小野伸二の引退報道。本人が否定したことで騒ぎは収まったが、そもそもなぜそのような事態になってしまったのか。その背景にあるのは、オーストラリアにおける絶大な小野の人気だ。

2013年11月07日(Thu)11時11分配信

text by 植松久隆 photo Taka Uemastu
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引退報道の真相

 10月28日付でFIFAの公式サイトFIFA.comに「小野伸二、オーストラリアでの引退を希望」という見出しが躍った。

クラブの“切り札”として活躍する小野の人気は非常に高い
クラブの象徴として、ピッチ内外でも注目度の高い小野伸二【写真:Taka Uemastu】

 通信社であるAFPが配信したその記事に、最初にざっと目を通して思い出したのは、昨季の取材時に聞いた「今の環境にものすごく満足している」という小野自身のセリフ。「それだけ、ここでのプレーが気に入っているんだな」とオーストラリアのサッカーを長年追ってきた身にしてみれば、ちょっとした感慨すら覚えた。

 しかし、記事をじっくりと読み返してからは、そんな感想も「もしや、(小野の)真意が伝わっていないのでは」という全く違う感想に変わった。そのAFPの配信記事自体が、地元紙であるシドニー・モーニング・ヘラルド紙からの引用(いわば孫引き)であることに気付いたからだ。

 小野が、ヘラルド紙の取材に対して「今の環境に満足している」「出来るだけ長くウエスタン・シドニー・ワンダラーズ(以下WSW)でプレーしたい」と語ったのが、拡大解釈されて「オーストラリアでキャリアを終えたい」という大きな見出しとなり、瞬く間に伝播した――これが正しいところであろう。

 小野自身は、余りの反響の大きさに29日なってから「何かこっちの新聞で「引退」的な話になってますが、そんなわけないでしょ!!(笑)。よく言ってますが、この体が動くまではいつまでもやりますよ!!だって、サッカーが好きだから。」とツィート。記事の内容、そしてそこから派生した噂の全てを完全に否定した。

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