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日本代表 10年前

ザックジャパンと引き分けたオランダ。「日本が大学ならまるで幼稚園」と現地メディア・識者は自国代表を酷評

text by 中田徹 photo by Asuka Kudo / Football Channel

「まるで幼稚園のようだった」

ザックジャパンと引き分けたオランダ。「日本が大学ならまるで幼稚園」と現地メディア・識者は自国代表を酷評
本田や吉田がプレイしたVVVがあるリンブルフ州の地元紙『デ・リンブルハー』は「新たなフットボールワールドが扉を叩いた」という見出しで、日本対オランダを報じている【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 本田圭佑、吉田麻也がプレイしたVVVはリンブルフ州にある。その地元紙『デ・リンブルハー』は「新たなフットボールワールドが扉を叩いた」という見出しで、日本対オランダを報じている。

 ヨーロッパと南アメリカが支配する世界のサッカー界。それに比べるとアフリカは組織と戦術面で足りておらず、アジアはまだサッカーの歴史が浅い。日本は本格的なプロサッカーリーグが生まれて20年ほど――という一般論を記した上で、同紙はこう続ける。

「名声を誇るホーラント・スホール(Hollandse Schoolオランダ派=4-3-3の攻撃的なオランダ式サッカーのこと)は後半、本田とその仲間たちによるモダンでダイナミックなフットボールをした大学(日本を指す)と比べて、まるで幼稚園のようだった。

 そこで新たな質問は、将来、ヨーロッパと南アメリカによるサッカー界のヘゲモニーは破られるのかということ。計画的な取り組みによって比較的短期間で大きな効果を得ることが出来ることを、日本は証明した。韓国もかつてそれを果たした」

 ファン・ハール監督も、アリエン・ロベン、ロン・フラールら選手たちも「この試合は良い学びの場となった」と語っていたが、デ・テレフラーフ紙でヨハン・クライフ氏もまた「オランダ対日本はこのレベルのサッカーで何をすべきか、何をしてはいけないかの良い学びの場となった」と言っている。

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