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パス本数下回るも走力で圧倒したシュトゥットガルト。酒井高徳はなぜ酒井宏樹より1.5キロも多く走れたのか?

日本人サイドバックがあいまみえたシュトゥットガルト対ハノーファーの一戦。シュトゥットガルトを勝利に導いた要因の一つに走行距離がある。相手よりも走れた要因はどこにあったのか? また酒井高徳はなぜ酒井宏樹より1.5kmも多く走れたのか?

text by 河治良幸 photo by Ryota Harada

1人あたり800mも走行距離で上回ったシュトゥットガルト

 酒井高徳と酒井宏樹。いわゆる“W酒井”の対決となったシュトゥットガルト×ハノーファー96は4-2でホームのシュトゥットガルトが勝利した。

 2-2で迎えた後半にシュトゥットガルトが鋭いサイドアタックを起点に2点を加えたわけだが、シュート数はシュトゥットガルトが13本でハノーファーが14本、パス数も前者が330本、後者が401本でハノーファーが大きく上回った。

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各チームと酒井高徳、酒井宏樹の走行距離

 そうしたデータを見るとハノーファーがやや優勢の中、シュトゥットガルトが効率よくチャンスを得点に結び付けて勝利した様にも思えるが、ここで注目したいは走行距離。シュトゥットガルトはチーム合計で120.8kmの走行距離を記録した。これは土曜までに行われた7試合14チームで3番目に高い数字。

 一方のハノーファーは112.0kmで乾貴士の所属するフランクフルトに次いで低かった。これを分かりやすく11人で割るとシュトゥットガルトはちょうど11.0km、ハノーファーは10.2km。1人あたり800メートル分もの差があったことになる。

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