フットボールチャンネル

ブラジルW杯の“恵まれた組”に歓喜するフランス。選手・監督・メディアに見える大いなる慢心

text by 小川由紀子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

テレビ局の謎の統計では優位に立つレ・ブルー

ブラジルW杯の“恵まれた組”に歓喜するフランス。選手・監督・メディアに見える大いなる慢心
レ・ブルーが目指すはグループ首位【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ともあれ、死のグループは回避できた以上、目指すはグループ首位。第2ラウンド初戦でぶつかるF組にはアルゼンチンがいる。おそらく1位で抜けてくる彼らとの対戦を避けるためには、自分たちも1位になる必要がある。

 テレビ局TF1は、こんな統計を出してきた。

 過去13回のW杯出場で、フランスがグループ首位で第1ラウンドを勝ち抜けたのは2度のみ。しかし、1958年大会は3位、1998年大会は優勝、と、いずれも最終的に好成績を収めている。

 そしてもうひとつ。フランスは、グループ1、グループAなど、一番目のグループに入ることが過去に6回あったが、これらの大会ではすべてグループリーグで敗退し、逆に、グループC、Eなど、最初のグループを避けた大会では、5大会で準決勝以上の成績を残しているというのだ。

 そして今回は、グループE。

 見事準決勝進出を果たせば占いタコもびっくりの的中率だが、「この抽選結果で、選手たちが良いフィーリングをもって臨んでくれればいい」と語ったデシャン監督の言葉どおり、自信を持って挑むきっかけを得たことこそが、この組み分けでの一番の幸運だったと言えるだろう。

【了】

関連リンク

来年開催のワールドカップ優勝国はドイツ? 霊能者がガチで予想
大逆転でワールドカップ進出を決めたフランス
ワールドサッカー歴史年表
世界のサッカー応援スタイル

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top