内田の知性―磨かれ続けるフットボール・インテリジェンス―

2014年01月17日(Fri)12時03分配信

text by 清水英斗 photo Shinichiro Kaneko/Kaz Photography , Kenzo Koba , Kenzaburo Matsuoka
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内田の1対1は?

内田の知性
内田は相手がボールをトラップする前にプレッシャーをかけて間合いを“ゼロ”に詰める【写真:松岡健三郎】

 1対1には大きく分けると、オフェンス優位とディフェンス優位の2つのシチュエーションがあり、状況によって間合いのコントロール方法は変わってくる。

 たとえばディフェンス優位の状況、すなわち相手のボール供給源であるボランチやトップ下などに味方がしっかりとプレッシャーをかけている状況なら、パスが出てくるタイミングを読みやすい。そのような状況なら、内田は相手がボールをトラップする前にプレッシャーをかけて間合いを“ゼロ”に詰め、自分たちのゴールに背中を向かせた状態で追い込んでいく。

 まして、その相手がリベリーやロイス、シュールレといった個人突破に長けた選手の場合はなおさらだ。1対1をできるだけ有利な状況でスタートするために、内田は寄せられるシチュエーションでは鋭く寄せて体をつけ、相手の動きを制限していく。

 このとき、体のつけ方にも工夫がある。せっかく寄せても、真正面からぶち当たると、リベリーのようにパワーのある選手には、体重の軽い内田は軽くはじき飛ばされてしまう。そこで内田は胸から当たらず、体を横向きにして肩と腕で当たっていく。

 たとえば揺れる電車の中で、つり革を持たずにバランスを保つためには、進行方向に対して横向きになるべきだろう。それと同じ原理だ。正面を向いたままリベリーのような選手にぶつかると、相手のパワーをもろに受けてバランスを崩してしまうため、内田は横向きになって体をつけ、競り合いに耐えつつ相手を追い込んでいく。

 また、横向きの姿勢なら、相手が裏のスペースへ入れ替わろうと突破を図ってきたときに、素早くターンしやすいという効果もある。


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フットボールサミット第16回 それでも「内田篤人」が愛される理由
■ドイツ組が語る内田篤人 元川悦子
■ブンデスリーガのデータで読み解く内田篤人 山口裕平
■内田篤人がクラブから愛される理由 ダビド・ニーンハウス(翻訳・杉山孝)
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