ザックジャパン回想録。香川真司が輝いた日韓戦

2014年02月08日(Sat)9時45分配信

text by 元川悦子 photo Getty Images
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「相手のプレッシャーがなく、守備が連動していなかったのも大きい」

「ヤットさんも前を見て当ててくれるし、圭佑君もキープ力があってボールが収まるので、お互いの感覚やイメージが共有できていました。サイドバックが上がるタイミングだったり、1トップに入った後のタイミングだったり、全てのタイミングが合っていた。相手のプレッシャーがなく、守備が連動していなかったのも大きかったですね。

 でもW杯ではそんな簡単にはいかないでしょうし、今日の出来は参考にならない。厳しい相手とやる時はどうなるか分からない。W杯予選も前回ちょっと経験してますけど、やっぱり厳しいのは過去の歴史を見ても分かることですから」

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香川真司・本田圭佑【写真:Getty Images】

 この言葉通り、香川は9月から始まるブラジルW杯予選で予想以上に苦しむことになる。8月末に本田が右膝半月板損傷で長期離脱を強いられ、ザックジャパンの攻撃の軸がなくなってしまうからだ。

 香川は苦しんだ。タメを作るタイプの本田が不在で、彼の良さが活きなくなったからだ。ドルトムントでの活躍とは一変、得点が思うように奪えず、険しい表情をすることが多くなった。

 もし本田がケガをせず、香川と同じピッチでコンスタントにプレーできていたら、日本の攻撃のバリエーションはより多彩になっていたかもしれない。2011年8月の日韓戦はそんな欲を持たせてしまうほどの成功だった。

【了】

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